歯科助手 勉強方法&実務体験談

診療アシスト(診療介助)の基本

抜歯の診療介助

抜歯はれっきとした「手術」です
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歯科治療において、抜歯はいわゆる「手術」と一緒です。患者さんにも、万全の体調を整えて来院していただき、抜歯後も経過に十分な注意を払っていただく必要があることを、まず頭に入れておいてください。

「今日はちょっと風邪ぎみで...」「昨日、飲みすぎちゃって...」という場合は、抜歯中や後に痛みが出やすかったり、気分が悪くなったりする可能性もあるので、よく注意して観察しましょう。場合によっては、抜歯の予定で来ていても、途中で断念ということもあり得ます。

抜歯にも、比較的短時間で処置できる簡単なものもあれば、「難抜歯」と呼ばれる時間のかかる厄介なケースもあり、そうなると歯科医師もかなり神経を張り詰めて治療に当たっています。できる限り早く基本的な抜歯の手順を覚え、経験を積む中でさまざまなケーススタディーを重ねて、スムーズなサポートができるようになるのを目標にしてくださいね。

抜歯の手順と準備するもの

(1)麻酔
使う器材やアシストの方法については、「麻酔の診療介助」の項をご覧下さい。

(2)手術部位の消毒
歯科医師の仕事です。

(3)抜歯
hebel.jpg メスや探針で歯の周りをぐるっとさせて靱帯を切断後、歯と歯茎の間にへーベル(エレベーター)を差し入れて、てこの原理で歯を脱臼させます。治療対象となる歯によって、へーベルを差し入れる角度が変わり、歯科医師の立ち位置も変わるので、治療を邪魔しないように歯科助手も立ち位置を変えましょう。

このとき、うまくいかない場合は、へーベルの大きさを変えることもありますので、次の展開を予測し、準備の心づもりができると良いですね。脱臼がうまくいったら、ペンチのような形をした抜歯鉗子(ばっしかんし)で歯をつまんで抜きます。

歯の状態によっては、へーベルでの脱臼をせず、鉗子だけでゆっくり抜いていくケースもありますから、どちらの方法で行なっているかよく把握するようにしてください。

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ちなみに、抜歯鉗子には、下顎用、上顎用、 前歯用、臼歯用、残根鉗子といった種類があります。大きな特徴を言えば、上顎用は2回曲がっていて、下顎用が1回曲がっているものです。前歯用は小さく、臼歯用は大きいのはわかりやすいでしょう。残根用は、歯冠部が崩壊して根だけしか残っていないという歯をつまんで抜くときに使う、もっとも小さなものになります。

(4)抜歯窩(ばっしか)の掻爬(そうは)
簡単に言えば、抜歯した後の穴のお掃除です。鋭匙(えいひ)という、先端が耳かきのようになっている道具を使います。膿がひどかったりする場合は、バキュームで吸いながら行なうことも。

(5)縫合
難抜歯以外は、しないことも。小分けに包装されている針付き縫合糸と持針器(ニードルホルダー)を準備します。

(6)止血
綿花、ガーゼなどを患者さんに強く噛んでもらい、傷口をおさえる。帰宅する際も、20~30分程度そのままで。

抜歯後の注意点として患者さんに伝えること

最初にも書きましたが、抜歯は「手術」ですから、術後の過ごし方を患者さんに留意してもらう必要があります。抜歯後はホッとして患者さんも気が抜けているでしょうから、帰り際のお会計の際に、注意点をわかりやすくお伝えすると良いですね。

  • 抜歯後、麻酔の効果が消える1時間後くらいまでは、食事やうがいを避ける(口の中の感覚がにぶっており、誤って噛んだりして傷つける恐れがあるため)
  • 頻繁に口をゆすがない(抜歯の傷を早く治すため)
  • 当日の飲酒、入浴、激しい運動は控える
  • 出血が止まらない時は、必ず連絡をください
  • 抗生物質は必ず処方どおり服用すること。鎮痛剤は痛い時だけ、4時間以上あけて服用。1日3回まで。
  • 翌日、必ず来院してください(簡単な消毒と、経過観察)
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