妻が聞いた歯科医師のホンネ
歯科助手を雇う理由
歯科衛生士より歯科助手を雇いたい
以前、ウチの病院でアルバイトしていた高校生の女の子が夫に進路相談したときの話です。
高校生:
「アルバイトの経験を生かして就職したいから歯科衛生士の専門学校に行こうかな~と思っているんですけど」
夫(院長):
「あ~、でも歯科衛生士は勧めないなぁ。患者さんのお口の中をちょっといじれるってだけで、基本的に今やっていることとそう変わらない仕事内容だし、高いお金払ってわざわざ歯科衛生士を雇おうっていう歯医者は、残念ながら、このご時世、そういないよ。歯科助手がいれば十分」
高校生:
「そうなんですか!? じゃ学費払っていくだけ無駄みたいな・・・」
夫(院長):
「歯科医院にただ勤めたいなら今の経験で十分だけど、医療系の資格をとって将来ステップアップしていきたいなら看護士のほうがオススメかな」
高校生:
「う~ん、よく考えてみます」
結局、彼女は准看護師の資格を取得し、結婚・出産を経て、また現場に復帰しています。子育てが落ち着いたら、看護士の資格を目指しキャリアアップしていきたいと話していました。
治療に専念するために歯科助手にいて欲しい
歯科助手は資格のいらない仕事ですが、仕事中は白衣を着ていますし、診療介助もします。ですから、内情を知らない患者さんからすると、歯科衛生士であろうと歯科助手であろうと、「歯医者さんにいる看護士さん」というふうに見えます。
そこを歯科医師もわかっているため、資格手当や賞与を上乗せしなければならない常勤の歯科衛生士を雇うよりも、パートやアルバイトの歯科助手を何人か雇いシフト制で入ってもらうほうを選択するわけです。
歯科衛生士の資格を持ちながら、なかなか就職先が見つからないという人が増えているのはそのためです。もちろん、来院患者数が多ければ院長一人では担当しきれませんから、歯科衛生士を雇わなければならないこともあります。でも、コンビニよりも歯科医院の数が多い時代、「患者が来すぎて困る」という歯科医院はそうないのが現状です。
歯科医院にも「経営」という側面があります。歯科衛生士が患者さんに対してできる治療は、歯石の除去やフッ素などの薬剤の塗布、歯磨き指導くらいで、これは歯科医師がすべてできること。ですから、治療に専念するために、それ以外の「雑用」や「事務」を一任くれる人が側にいて欲しいというのが歯科医師のホンネなのです。
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