妻が聞いた歯科医師のホンネ
こんな歯科助手と仕事したい!
歯科助手が長続きしない理由
歯科医院の妻として8年が過ぎ、実感したことは、「長く勤めてくれる歯科助手に出会うことは難しい」ということです。夫もそれはよく承知しているようで、結局、ここ数年は私と義姉が助手や受付を担当する形で落ち着いています。
せっかく採用しても数ヶ月で辞められると、また募集告知をして面接をして・・・という時間的・労力的な負担が大きく、それを繰り返すことに徒労感を覚えるようです。
では、なぜ歯科助手が長続きしないか。それには、いくつか理由があります。
理由1:トンチンカンな専門用語が飛び交う
まったくの未経験だと、薬の名前や治療のネーミング、技工物の名前など、初めて耳にするものばかりです。先生に「●●取ってきて」と指示されても、それが何を指すのか、どこにあるのかわからず、オロオロしてしまうことでしょう。
そこで先生のため息や舌打ちなどを耳にしたら・・・これは堪えます。(先生は無意識にやっている場合も多いのですが)ただでさえ緊張した病院の雰囲気の中、さらにストレスを溜め込んでしまい、仕事を覚える前に「辞めたい!」と思ってしまう人が多いようです。
理由2:治療のプロセスがわからない
未経験者の場合、治療のプロセスがわかりません。ですから、診療中に先生の補助のため横に立っても、次に何をすれば良いかわからず、器具の受け渡しや、薬の受け渡しのタイミングが、どうしてもズレてしまいます。
もちろん、最初のうちは先輩がサポートに立ってくれますが、自分がトロい人間に感じて、落ち込んでしまうものです。とくに患者さんが混みあっているときなどは、スムーズな介助を行えないと先生がイライラしているのが伝わってきて、「この仕事向いていないかも」と思ってしまうようです。
理由3:職場で愚痴をこぼす場所がない
OLだと、給湯室で休憩を入れたり、ランチタイムに揃って出かけたりなどして同僚に仕事の愚痴を言い合ったり、相談したりすることもできます。でも、歯科医院は零細(?)企業ですから、スタッフが数人というところがほとんど。場合によっては、1人でシフトに入らなければならない時間帯もあるかもしれません。
歯科医院に給湯室のようなところはありませんし、スタッフが少なければ、お昼も交代で行くことになります。本当に仕事に必要なこと以外のおしゃべりができる場というのが意外と少ないんですね。勤めはじめの頃は、そこに孤独感を感じ、不安も増して、辞めたい気持ちが膨らんでしまうことがあるかもしれません。
「仕事に慣れるまで」は平均6ヵ月
歯科助手が長続きしない理由を読めばわかるように、ほとんど「不慣れ」が原因で起こるものです。これは未経験に限らず、病院や先生によって多少やり方や扱う薬品が変わりますから、経験者にも当てはまることかもしれません。
歯科助手は特別な勉強や資格が必要ないので、誰でも応募できるという最初の壁が低い反面、実際に仕事に就いてから苦労するケースが多いようです。身内の義姉や私ですら、夫に何度イヤな思いをさせられ、泣かされたかしれません(笑)ましてや他人であれば、もっときつく感じて当たり前だと思います。
でも、先生だって未経験の人が最初から何でもできるなんて期待していません。徐々に慣れて戦力になってくれればいいと思っています。では、最低限何ができればいいか。
・言われたことを素直に聞く
・何度も同じことを言わせないように、わからないことはメモをとる
・たとえ失敗しても「あっ」とか「あれ?」とか言わない(患者さんが「この人大丈夫?」と不安に思ってしまいます)
歯科医院の治療にはパターンがあり、それほど種類の多いものではありません。何がどこに置いてあるかを覚え必要なときに取り出し、先生のやろうとしていることの先を読んでサポートしていく。これは、繰り返しやっていけば必ずできることです。受付業務や患者さんへの応対にしても、慣れれば緊張することなくできるもの。
真面目に努力すれば、3カ月経つ頃には、言葉の意味も理解し、少しスムーズに動けるようになっていることでしょう。半年もすれば、一通りの仕事は理解できるはずです。「半年勤めれば、その後は長く勤めてくれる」と夫も言っていました。「慣れるまで6ヵ月」。今、辛い思いをしている人も、そう思って頑張ってくださいね!
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