できる歯科助手の仕事術
受付業務編
歯科医院の受付は「よろず相談請負所」
受付業務は、来院した患者さんへの応対・会計・業者さんへの応対などが主となります。歯科医院によっては、診療介助と受付業務を完全に分けているところもありますから、もしこれから求人を探そうと考えているなら、仕事内容をしっかり聞いておくようにしましょう。
さて、受付に座ると、患者さんにさまざまなことを聞かれるのに驚き、戸惑うことも多いかと思います。特に、あなたが診療にも立ち会う歯科助手であるなら、「治療」に関する質問をされることもまれではありません。
たとえば、出されたお薬の内容や飲み方の注意点、すぐに食事をしていいのか、抜歯をしたけれどお風呂に入ったりお酒を飲んだりしていいのか、麻酔薬が切れるまでにどのくらいかかるか・・・などなど。
もちろん、歯科医師が説明している場合も多々あります。でも、治療のときは緊張していて、先生としっかり話すことができず、治療後ほっとして受付の歯科助手にいろいろ疑問点や質問をぶつけてくることも、よくあることなのです。
そうしたことを、いちいち歯科医師に確認していたのでは、先生も仕事を中断され困ってしまいます。よほど治療の専門的なことでない限りは、ある程度対応できるようにしておくのが望ましいでしょう。
受付想定問答集
ちなみに、先ほどの質問に対する答えは以下のようになります。(注:あくまでおおざっぱな内容ですので、詳細は必ず先輩歯科助手か先生に確認してくださいね!)
・お薬は痛み止めと化膿止めというケースがほとんどです。お薬の種類によりますが、痛み止めは4時間以上間を開け、1日3回まで、化膿止めは毎食後というパターンが多いでしょう。
・フッ素を塗った場合は、30分間は飲食できません。その他の治療や詰め物ならすぐに食事可能ですが、技巧物が入るまで、なるべくその歯を使って噛まないほうが良い場合もあります。
・傷の深さにもよりますが、抜歯後はあまり体を温めないほうが良いでしょう。化膿がひどい場合も同様です。お風呂よりシャワー、もちろんお酒は厳禁です。
・麻酔をすると、くちびるの感覚がなくなりますので、食事はしにくいかもしれません。だいたい1時間くらいで薬は切れます。部分麻酔なので、車の運転程度ならOKです。
困った患者さん、来客には
残念ながら、歯科医院に来るのは礼儀正しい患者さんばかりではありません。もしあなたが今まで学生で、社会人になったばかりだとしたら、「えっ?」と思うような非常識な人や怪しい人物が来て、困ったり恐い思いをしたりすることもあるかもしれません。
困った患者さんのナンバー1は「きちんと支払いをしてくれない人」です。もちろん、医師には診療の義務がありますから、お金がないからといって診察をお断りすることはできません。でも、払えるお金があるのに「今度」と言って何度も未払いが続いたり、結局トンズラしたりするような人には、厳しく接する必要があります。
院長に相談した上で、「未払いを精算されてからでないと、次の診療はできません」とやんわりとお断りするといったこともあるでしょう。
また、歯科医院にはさまざまな「営業」も来ます。歯科用品の販売会社、技工士さんの売り込み、保険の勧誘、外壁や看板塗装の営業・・・いずれも院長に取り次ぐ必要はなく、歯科関連ならとりあえず名刺をお預かりして、それ以外は「決まった取引先がありますから」とお断りすれば良いでしょう。
田舎では少ないですが、都会の歯科医院だと、「コワモテ」の人が強引に勧誘に来たり、治療にいちゃもんをつけに来たりすることもなくはありません。そういうときは女性だけで対処しようとせず、必ず男性の歯科医師を呼んで対応してもらうようにしましょう。そうした人への対応も、きちんと歯学部で学んできているようですよ(笑)
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